五足のくつのある山は、石山です。
石山とは、白磁器の原料となる石、天草陶石が採れる山のことです。
天草は江戸時代から各地へ天草陶石を搬出、
今では全国の白磁の80%以上が天草陶石で造られています。
石山とは、白磁器の原料となる石、天草陶石が採れる山のことです。
天草は江戸時代から各地へ天草陶石を搬出、
今では全国の白磁の80%以上が天草陶石で造られています。
天草は海があり、山があり、平地に乏しい地。
江戸時代は農耕をすることが非常に難しく、
高浜の庄屋、上田氏は村人に新しい産業を興そうと考えを巡らせ、
豊富な天草陶石を利用しようと考えたそうです。
そこで、高浜の地に登窯をつくり、白磁を制作。
しかし、当初はなかなかうまくいかず、失敗の連続。
天草の島人たちの暮らしを考え、事業を継続、
なんとか数百人の生業とすることができたそうです。
そして、長崎奉行からはオランダ向けの焼物の製造を依頼され、
長崎の出島に店をかまえたそうです。
江戸時代の登窯へ行ってきました。
高浜の中心部から山深い皿山へ
登窯のそばは川が流れ、樹木が生い茂っています。
陶石を洗う水があり、窯の燃料となる薪があるこの場所は
焼物を焼くには最高の場所だったそうです。
近くには、陶磁器の神様をまつった神社もあります。
石山には天草の人々の暮らしがあるー
そんなことを感じた小さな天草の旅でした。
◇2020年6月1日~7月10日『石山ミニまつり』を開催します◇
高浜焼で作ってもらったオリジナル器や蔵々窯の個性的な器の展示販売、五足のくつから特製ランチ「石山ランチ」をお楽しみただける小さなイベントです
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天草に移住して13年。『旅人のように暮らす』をテーマに天草リゾート暮らしを満喫中。世界に誇るリゾート地・天草を知ってもらいたい! 遊びに来てもらいたい! そんな思いを込めて記事を書いています。 仕事は、東シナ海に面した山の上に建つ全室離れ、 露天風呂付きの温泉旅館 『石山離宮 五足のくつ』&『旅館 伊賀屋』の支配人です。
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